
小学一年生を学童に入れるなんて、かわいそうかな…
小1の子どもを学童に預けて働くママなら、一度はこんなふうに感じたことがあるのではないでしょうか。
朝、「学童行きたくない」と泣かれたり、疲れた顔で帰ってきたりする姿を見ると、「私、間違ってるのかな…」と不安になりますよね。
でも、小学一年生を学童に入れることは、決してかわいそうなことではありません。
この記事では、働くママが抱える罪悪感や不安を解消するために、知っておいてほしい5つの事実と、本当に辛いケースの見極め方・対処法をお伝えします。
この記事でわかること
学童に行ってる子、行ってない子の違いを知りたい方は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
「学童はかわいそう」と感じる理由
「学童に入れるのはかわいそうかも…」
そう感じてしまうのは、決してあなただけではありません。
多くの働くママが、同じように罪悪感や不安を抱えています。
まずは、どんなときに「かわいそう」と感じるのか、具体的に見ていきましょう。
子どもが「行きたくない」と泣く
朝、玄関で「学童行きたくない!」と泣かれると、心が締め付けられますよね。
特に小学一年生の4月〜5月は、新しい環境に慣れるのに時間がかかるため、泣く子も多いです。
「こんなに嫌がっているのに、無理やり行かせるなんて…」と、自分を責めてしまうママも少なくありません。
疲れて帰ってくる
学童から帰ってきたとき、子どもがぐったりしていたり、機嫌が悪かったりすると、「疲れさせてしまっている…」と感じますよね。
小学一年生は、学校生活だけでも疲れるのに、そのあと夕方まで学童で過ごすのは、確かに体力的に大変です。
「もっと早く迎えに行ってあげたい」「家でゆっくりさせてあげたい」と思うのは、当然の親心です。
自由な時間がない
学童では、決められたスケジュールの中で過ごすため、子どもが「好きなことをする時間」は限られます。
「本当は家でゆっくりゲームしたり、お絵描きしたりしたいのかな…」
「友達と自由に遊べる時間を奪っているのかも…」
そんなふうに感じることもありますよね。
友達とトラブルがある
学童では、いろいろな性格の子どもたちが一緒に過ごすため、ときには友達とのトラブルも起こります。
「〇〇ちゃんに意地悪された」「おもちゃを取られた」と聞くと、「学童に入れたせいで辛い思いをさせている…」と感じてしまいますよね。
周囲から「かわいそう」と言われる
「まだ小学一年生なのに、毎日学童なんてかわいそう」
「もっと早く帰してあげたらいいのに」
こんなふうに、周囲の人(義母、ママ友、近所の人など)から言われて、傷ついた経験はありませんか?
自分では「仕方ない」と思っていても、他人から言われると、罪悪感が一気に膨らんでしまいます。
「かわいそう」「申し訳ない」と感じるのは、あなたが子どものことを大切に思っている証拠です。
でも、罪悪感を持つ必要はありません。
次の章では、「学童に入れることは決してかわいそうではない」という事実をお伝えしますね。
小学一年生で学童がかわいそうではない5つの事実
「学童はかわいそう」という思い込みを手放すために、まずは以下の5つの事実を知ってください。
データや専門家の見解をもとに、客観的にお伝えします。
事実①:学童に通う小学生は全国で約140万人(約4人に1人)

学童に通う子って、少数派なのかな…?
そう思っているなら、まずはこの数字を見てください。
学童保育の利用状況(2024年データ)
厚生労働省の「放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」によると、2024年5月1日時点で学童保育に通う小学生は約140万人です。
出典:厚生労働省
小学生全体が約615万人(文部科学省「学校基本調査」令和6年度)なので、約4.4人に1人が学童に通っている計算になります。
さらに、小学1〜3年生に限れば約3人に1人が学童を利用しています。
つまり、学童に通うことは決して珍しいことではなく、ごく普通の選択なんです。
「うちだけ特別」「うちの子だけかわいそう」ということは、全くありません。
むしろ、学童に通っている子の方が多数派のクラスもあるくらいです。
事実②:学童で社会性やコミュニケーション能力が育つ

学童に通わせることで、子どもの成長にプラスになることはあるの?
答えはYESです。
学童保育の教育的効果
ベネッセ教育総合研究所の「放課後の生活時間調査」(2013年)によると、学童保育に通う子どもは以下のような傾向が見られました。
- 社会性スコアが高い
「友達と協力できる」「ルールを守る」などの項目で、学童に通わない子より平均10%高い - 異学年交流が多い
学童に通う子の約70%が「年上・年下の友達がいる」と回答(非学童組は約40%) - 自立心が育つ
「自分のことは自分でやる」習慣がついている子が約65%(非学童組は約50%)
出典:ベネッセ教育総合研究所
学童は「第三の教育の場」
学校では先生と生徒という縦の関係が中心ですが、学童では横(同学年)と斜め(異学年)の関係が中心です。
この多様な人間関係の中で過ごすことで、子どもは学校や家庭では学べない社会性を身につけていきます。
特に異学年交流は、以下のような効果があるとされています。
- 年上の子から学ぶことで、「こうすればいいんだ」というモデルを得られる
- 年下の子に教えることで、責任感や思いやりの心が育つ
- 多様な年齢の子どもと関わることで、柔軟なコミュニケーション能力が身につく
文部科学省の「放課後子どもプラン」でも、学童保育が「子どもの社会性や自主性を育む重要な場」として位置づけられていますよ。
出典:文部科学省
事実③:子どもは親が思うより適応力が高い

うちの子、毎朝泣いてるから、学童が辛いんじゃないかな…
そう感じているなら、少しだけ待ってみてください。
多くの子どもは、最初は泣いても2〜4週間で新しい環境に適応することが分かっています。
子どもの適応力を示す研究
発達心理学の研究によると、子どもは新しい環境に適応する力が非常に高いことが分かっています。
特に6〜12歳(小学生)の時期は、脳の可塑性(変化する力)が高く、新しい環境や人間関係に柔軟に対応できる年齢です。
実際、多くの学童指導員が「最初の1〜2週間は泣いていた子が、1ヶ月後には楽しそうに遊んでいる」と証言しています。
「泣く」は適応のプロセス
朝泣いているからといって、「学童が辛い」とは限りません。
子どもは感情を表現する手段として泣くことが多く、泣くこと自体が「新しい環境に適応しようとしている証拠」でもあるのです。
多くの場合、学童に着いてしまえばケロッと遊び始めることも少なくありません。
「泣いているから無理をさせている」と思い込まなくて大丈夫。
子どもは、ママが思うよりずっと強く、たくましいんです。
事実④:働くママの姿は子どもの成長にプラス

ママが働いているせいで、子どもに寂しい思いをさせている…
そんなふうに自分を責めていませんか?
でも実は、働くママの姿は、子どもの成長にとってプラスなんです。
働く母親と子どもの発達
ハーバード大学ビジネススクールのキャスリーン・マッギン教授らの研究(2015年、50カ国・約2万人を対象)によると、以下のことが明らかになりました。
働く母親を持つ娘
- 就労率が23%高い
- 管理職になる確率が1.5倍
- 収入が平均6%高い
働く母親を持つ息子
- 家事や育児に費やす時間が週7.5時間多い
- 「男女平等」の意識が高い
- パートナーとの関係が良好
働くママの子どもに見られる具体的な傾向
①自立心が育つ
親が家にいない時間があることで、「自分のことは自分でやる」習慣が自然と身につきます。
②時間管理能力が身につく
「ママが帰ってくるまでに宿題を終わらせる」など、限られた時間を意識して行動する力が育ちます。
③ママを尊敬する
「ママは仕事も家事も頑張ってすごい!」と感じ、応援する気持ちが育ちます。
④将来のロールモデルになる
「自分も大人になったら、ママみたいに仕事と家庭を両立したい」と前向きに考えるようになります。
あなたが働く姿は、子どもにとって誇らしいお手本なのです。
事実⑤:学童に行かない選択肢もある(柔軟に考えていい)

学童に入れたからには、絶対に続けなきゃいけない
そう思い込んでいませんか?
実は、学童が合わなければ、やめる選択肢もあります。
柔軟に対応していい
学童は「入ったら最後まで続けなきゃいけない」場所ではありません。
子どもの様子を見ながら、以下のように柔軟に対応していいんです。
①学童の日数を減らす
週5日→週3日に減らし、残りの日は祖父母や習い事を活用
②長期休暇だけ利用する
普段は家で過ごし、夏休みや冬休みだけ学童を利用
③思い切ってやめる
学童以外の選択肢(留守番、習い事、祖父母など)に切り替える
関連記事
学童をやめるかどうか悩んでいる方は、こちらの記事も参考にしてください。
この記事では、「やめるべきサイン」と「やめた後の具体的な過ごし方」を詳しく解説しています。
大切なのは「子どもに合った選択」
学童に通い続けることが正解の家庭もあれば、やめることで親子ともに楽になる家庭もあります。
「かわいそうだから」と我慢し続ける必要はありません。
大切なのは、子どもの様子を見ながら、その時々で最善の選択をすることです。
柔軟に、前向きに考えていきましょう。
学童に入れて本当に「かわいそう」なケースと対処法
学童に入れること自体はかわいそうではありませんが、本当に子どもが辛がっているケースもあります。
ここでは、「本当に学童が合っていない」サインと、その対処法を見ていきましょう。
本当に辛いケース①:毎日泣いて行きたがらない(2週間以上続く)
最初の1〜2週間は慣れるまで泣く子も多いですが、2週間以上経っても毎朝泣き続ける場合は要注意です。
対処法
- 先生に相談する
学童での様子を聞き、原因を探る - 子どもの話をじっくり聞く
「何が嫌なの?」「誰かに嫌なことされた?」と優しく聞く - 学童の日数を減らす
週5日→週3日に減らし、負担を軽くする - 一度見学に行く
実際に学童の様子を見て、環境をチェックする
本当に辛いケース②:体調不良が続く
学童に行く日だけ、頭痛や腹痛を訴えることが続く場合、心のSOSサインかもしれません。
対処法
- 小児科で相談する
体の不調が本当かどうか確認 - ストレスの原因を探る
友達関係、指導員との相性、環境など - 休む日を作る
週に1日は学童を休んで、家でゆっくり過ごす時間を作る
本当に辛いケース③:情緒不安定になる
家で急に泣き出したり、イライラしたり、攻撃的になったりする場合、学童でのストレスが限界に達している可能性があります。
対処法
- スキンシップを増やす
抱きしめたり、一緒に遊んだり、安心感を与える - 話を聞く時間を作る
忙しくても、毎日5分でいいので子どもの話を聞く - 専門家に相談する
スクールカウンセラー、児童相談所など
本当に辛いケース④:いじめ・トラブルがある
友達から無視される、叩かれる、仲間外れにされるなど、いじめやトラブルがある場合は、すぐに対応が必要です。
対処法
- すぐに学童の先生に相談
具体的な状況を伝え、対応を求める - 相手の親や学校にも連絡
必要に応じて連携する - 学童をやめる選択も
子どもの心を守ることが最優先
判断のポイント
以下のチェックリストで、お子さんの状態を確認してみてください。
□ 毎朝泣いて行きたがらない(2週間以上)
□ 学童の日だけ体調不良を訴える
□ 家で情緒不安定(泣く、イライラ、攻撃的)
□ 「友達がいない」「一人ぼっち」と言う
□ いじめやトラブルがある
□ 夜泣きや悪夢を見るようになった
3つ以上当てはまる場合は、学童の環境を見直す時期かもしれません。
学童に行く・行かないで悩んでいる方は、こちらの記事も参考にしてください。
まとめ:小学一年生で学童に入れることは、かわいそうではない
小学一年生を学童に入れることは、決してかわいそうなことではありません。
大切なのは、子どもの様子を見ながら、柔軟に対応することです。
もし今、お子さんが学童で楽しそうに過ごしているなら、そのまま続けて大丈夫。
逆に、本当に辛そうなら、無理をせず、別の選択肢を考えてみてもいいでしょう。
あなたは十分頑張っています。
罪悪感を手放して、もっと自分を大切にしてくださいね。
ママが笑顔でいることが、子どもにとって一番の幸せですよ。



