
うちの子、また鼻くそ食べてる…
子どもが鼻をほじって、そのまま口に入れている姿を見て、ため息をついた経験はありませんか?
「やめなさい!」と注意しても、気づくとまたやっている。
外出先でやられると、周りの目が気になって、恥ずかしい思いをしますよね。
でも、ネットで調べると「鼻くそを食べると免疫力が上がる」「健康に良い」なんて情報も出てきて、「え、本当?」と混乱してしまうこともあるのではないでしょうか。
この記事では、
を、科学的な根拠を含めて詳しく解説します。
小学生の育児についてお悩みの方は、こちらの記事を参考にしてください。
鼻くそを食べる人のメリットって本当?研究の真相
こんな情報を見たことはありませんか?
実際、海外の研究者がこうした主張をしているという話もあります。
でも、本当なのでしょうか?
結論から言うと、「メリットがある」という説はありますが、科学的な根拠は不十分です。
詳しく見ていきましょう。
メリット①: 免疫力向上説
カナダ・サスカチュワン大学のスコット・ナッパー教授という研究者が、こんな主張をしています。
「鼻くそには病原菌が含まれており、それを食べることで免疫系が強化される可能性がある」
鼻はフィルターのような役割をしていて、空気中のホコリや細菌、ウイルスなどをキャッチしています。
それが鼻くそとして固まるわけですが、ナッパー教授は「これを食べることで、体が病原菌に慣れ、免疫力が高まるのではないか」と考えたのです。
ワクチンのような効果があるかもしれない、という仮説ですね。
参考:なぜ子どもは鼻くそを食べるのか? | GIGAZINE
メリット②: 歯の健康に良い説
もう1つ、ハーバード大学の研究者からも、こんな主張が出ています。
「鼻くその成分が、歯に細菌がくっつくのを防ぐ。虫歯予防になる可能性がある」
さらに、「鼻くその成分を含んだ歯磨き粉やチューインガムを開発中」という話まであるそうです。
本当に鼻くそを食べるとメリットがあるの?
ここまで聞くと、「じゃあ、鼻くそを食べても大丈夫なの?」と思うかもしれません。
でも、実はこれらの主張には科学的な証拠が不十分なんです。
J-CASTニュースが、この情報の元をたどって検証した記事があります。
「ナッパー教授の名前や『鼻をほじる』『鼻くそ』などのキーワードで論文を検索してみたが、該当する論文は見つからなかった」
(鼻くそ食べれば健康になる?情報の元をたどって見つけた真相は… | J-CAST)
つまり、研究者が「そう考えている」というだけで、実際に実験して証明されたわけではないのですね。
ハーバード大学の研究についても、米微生物学会誌で発表されたという情報はあるものの、具体的な論文は見つかっていません。
ネットで広まっている情報は、研究者の仮説や推測が一人歩きしただけの可能性が高いのです。
「健康のために鼻くそを食べさせよう」と考える必要はありませんよ。
そもそも鼻くそって何?体に悪いの?

鼻くそって、そもそも何でできているの?
食べたら体に悪いの?
こんな疑問を持つ方もいますよね。
ここでは、鼻くその正体と、食べても大丈夫なのかを解説します。
鼻くその正体
鼻くそは、鼻水にホコリや細菌、ウイルスなどが混じって固まったものです
鼻の中には粘膜があり、常に鼻水(粘液)が分泌されています。
この鼻水には、空気中のホコリや花粉、細菌、ウイルスなどを吸着する役割があります。
つまり、鼻はフィルターのような働きをしているんですね。
吸着されたホコリや細菌が鼻水と混ざり、乾燥して固まったものが鼻くそです。
食べても大丈夫なの?

鼻くそを食べたら、病気になるんじゃ…
そう心配する方もいるかもしれませんが、基本的に健康上の大きな問題はありません。
実は、私たちは普段から鼻水を飲み込んでいます。
鼻水は鼻の奥から喉に流れ落ち、知らず知らずのうちに飲み込んでいるのです。
鼻くそも鼻水が固まっただけなので、成分的には同じ。
だから、食べたからといって体調を崩すことは、ほとんどありませんよ。
ただし、マナーの問題
健康上は問題なくても、マナーとしてはNGです。
人前で鼻をほじって食べる行為は、周りの人に不快感を与えます。
「健康に問題ないから良い」ではなく、「人前ではやらない」というマナーを教える必要がありますよね。
リスクはある?
鼻くそを食べること自体は問題ありませんが、鼻をほじる行為にはリスクがあります。
リスク①: 鼻血が出る
- 鼻の粘膜は薄くて傷つきやすい
- 爪で引っかくと出血することも
リスク②: 粘膜を傷つける
- 繰り返しほじると、粘膜が傷ついて炎症を起こす
- 鼻の入り口がカサカサになることも
リスク③: 雑菌が鼻に入る
- 手についた雑菌が鼻の中に入る
- 鼻炎などのリスクが高まる可能性
「食べること」より、「ほじること」の方がリスクがあると言えますね。
なぜ子どもは鼻くそを食べるのか?5つの理由

何度注意しても鼻くそを食べるのをやめない…
一体なんでなの?
子どもが鼻くそを食べる理由が分からないと、イライラしてしまいますよね。
でも、子どもなりの理由があるんです。
ここでは、子どもが鼻くそを食べる5つの理由をご紹介します。
理由①: 好奇心
子どもは、何でも試してみたい年頃です。
「鼻から出てきたこれは何?」
「触ってみたら、ちょっと固い」
「口に入れたらどうなるんだろう?」
こんな好奇心から、鼻くそを食べてしまうことがあります。
世界を学ぶための探求行動の一環なんですね。
理由②: 無意識の癖
「気づくとやっている」
これが一番多いパターンかもしれません。
鼻をほじる癖がついていて、ほじったらそのまま口に入れてしまう。
無意識のうちにやってしまっているので、本人も「また食べちゃった」と思っていないこともあります。
理由③: 退屈・暇つぶし
手持ち無沙汰なとき、子どもは鼻をほじりがちです。
暇つぶしの一環として、鼻をほじって食べてしまうんです。
理由④: 安心感
自分の体から出たものを口に入れることで、安心する子もいます。
指しゃぶりと似た感覚かもしれませんね。
自己刺激行動の一種として、鼻くそを食べることがあるのです。
理由⑤: 味や食感が気になる
鼻くそは、ちょっとしょっぱい味がします。
また、固い食感があります。
味や食感が気になって、つい食べてしまう子もいるんです。
子どもを責めないで
こうして見ると、子どもが鼻くそを食べるのは、
といった、子どもなりの理由があることが分かりますよね。
「汚い!」と感情的に叱る前に、「なぜやっているのか」を理解してあげることが大切です。
鼻くそを食べる子どもの癖をやめさせる方法6つ

じゃあ、どうやってやめさせればいいの?
ここでは、具体的なやめさせ方を6つご紹介します。
方法①: 感情的に叱らない
「汚い!」 「何度言ったら分かるの!」
こんな風に強く叱ると、逆効果になることがあります。
子どもは「怒られた」という記憶だけが残り、なぜダメなのかが理解できないからです。
また、強く叱られることで、隠れてやるようになることもありますよ。
冷静に、感情を入れずに伝えることが大切です。
方法②: マナーとして教える
「人前でやると恥ずかしいよ」 「ティッシュでとろうね」
こんな風に、マナーとして教えるのが効果的です。
年齢に応じて、説明の仕方を変えましょう。
2〜3歳の場合
- 「ティッシュでとろうね」
- シンプルに伝える
4〜5歳の場合
- 「お友達が見たらびっくりしちゃうよ」
- 「鼻くそはティッシュに出そうね」
- 他人の目を意識させる
小学生の場合
- 「人前でやると恥ずかしいよ」
- 「マナーとして良くないから、トイレでティッシュを使おうね」
- マナーの概念を教える
年齢が上がるにつれて、理解力も高まります。
焦らず、根気よく教えていきましょう。
方法③: ティッシュを常に持たせる
鼻をほじったら、そのまま口に入れるのではなく、ティッシュに出す習慣をつけましょう。
具体的な方法
- ポケットティッシュを常に持たせる
- 「鼻くそが出たら教えてね」と声かけ
- ティッシュに出せたら褒める
「ティッシュに出す」という行動を習慣化することで、口に入れる回数が減っていきますよ。
方法④: 鼻をほじる回数を減らす工夫
そもそも、鼻をほじる回数を減らすことも大切です。
工夫①: 手を使う遊びを増やす
- ブロック遊び
- お絵描き
- 粘土遊び
手を使う遊びをしていると、鼻をほじる時間が減ります。
工夫②: 退屈な時間を減らす
- 車の中では歌を歌う
- テレビを見るときは一緒に見て話しかける
- 暇つぶしに鼻をほじらないよう、工夫する
工夫③: 鼻のケアをする
- 鼻がムズムズすると、ほじりたくなる
- 加湿器を使う
- 鼻水が多いときは吸引する
- 鼻の中が乾燥しないようにケア
鼻をほじる「きっかけ」を減らすことで、癖を直しやすくなります。
方法⑤:苦いマニキュア(ビターネイル)を活用する
どうしても鼻ほじり→食べる癖が直らない場合は、ビターネイルなどの苦いマニキュアを試してみるのも一つの方法です。
ビターネイルとは:
爪に塗る透明のマニキュアで、舐めると強い苦味があります。
もともとは爪噛み防止用ですが、鼻ほじり→食べる癖にも効果的です。
使い方
- 子どもの爪に透明のマニキュアを塗る
- 鼻をほじって指を口に入れると「苦い!」となる
- 数回繰り返すうちに、自然と鼻をほじらなくなる
実際の口コミ: 「子どもの指吸い、鼻ほじりが一発で改善しました」(Amazonレビューより)
注意点
方法⑥: 気長に見守る
「何度言ってもやめない…」
そんなときもありますよね。
でも、年齢とともに自然にやめることも多いんです。
特に、
- 保育園や幼稚園で他の子に指摘される
- 小学校に入って恥ずかしいと気づく
こうしたきっかけで、自然とやめる子も多いです。
「いつかやめる」と信じて、気長に見守ることも大切ですよ。
焦らず、根気よく、子どものペースに合わせて教えていきましょう。
まとめ:鼻くそを食べるメリットは証明されていない
この記事では、「鼻くそを食べる人のメリット」と「子どもがやめない理由」「やめさせ方」をお伝えしました。
鼻くそを食べるメリットは証明されていない
→ 免疫力向上や歯の健康に良いという説はあるが、科学的根拠は不十分
健康上の大きな問題はない
→ 鼻くそを食べても体調を崩すことはほぼないが、マナーとしてNG
子どもは好奇心や癖でやっている
→ 好奇心、無意識の癖、暇つぶし、安心感、味や食感への興味
感情的に叱らず、マナーとして教える
→ 冷静に伝え、年齢に応じて説明する
気長に見守ることも大切
→ 年齢とともに自然にやめることも多い
子どもが鼻くそを食べているのを見ると、「やめて!」と言いたくなりますよね。
でも、子どもなりの理由があって、悪気はないんです。
感情的に叱るのではなく、冷静に、マナーとして教えていくことが大切です。
そして、「いつかやめる」と信じて、気長に見守ることも必要ですよ。
子どもの成長とともに、自然にやめることも多いです。
焦らず、根気よく見守ってあげてくださいね。
未就学児の育児でお悩みの方は、こちらの記事を参考にしてください。



