出産を終えて、やっと赤ちゃんに会えた喜びもつかの間。
母子同室が始まると、「寝るのが怖い」「眠れない」という気持ちになることはありませんか?

赤ちゃんの呼吸が止まっていないか心配で、何度も確認してしまう
夜中に一人きりで赤ちゃんと過ごすのが不安‥
実は、こうした気持ちを抱えているママはとても多く、母子同室で「寝るのが怖い」と感じるのは普通のことなのです。
産後の身体と心は想像以上に疲れていて、そこに初めての育児が重なると、不安が大きくなるのは当然ですよね。
この記事では、なぜ怖いと感じるのか、その不安の正体と、不安を和らげるための具体的な対処法をご紹介します。
産後の悩みをまとめていますので、参考にしてください。
母子同室で寝るのが怖い理由5つ
母子同室で「寝るのが怖い」と感じるのには、いくつかの理由があります。
まずは、その不安の正体を知ることから始めましょう。
赤ちゃんの呼吸や様子が心配
母子同室で最も多い不安が、「赤ちゃんの呼吸が止まっていないか」という心配です。
特に、SIDS(乳幼児突然死症候群)という言葉を聞いたことがあると、余計に不安になってしまいますよね。
SIDSは、それまで元気だった赤ちゃんが睡眠中に突然亡くなってしまう病気で、原因がはっきりとわかっていません。
そのため、「もしかしたら…」という不安が頭をよぎり、赤ちゃんの呼吸を何度も確認してしまうママは多いです。
「お腹が動いているか」「顔色は大丈夫か」「ちゃんと息をしているか」と、少しでも異変がないか気になって、眠れなくなってしまうのです。
新生児の呼吸は大人と違って浅く、不規則に見えることもあります。
そのため、「呼吸が止まっているのでは?」と感じてしまうことがあるのです。
赤ちゃんは「周期性呼吸」といって、呼吸のリズムが不規則になることがあり、数秒間呼吸が止まったように見えても、その後すぐに呼吸を再開するのが一般的です。
それでも、初めて赤ちゃんを育てるママにとっては、その数秒間がとても長く感じられますよね。
自分が寝ている間に何かあったらという恐怖

自分が深く眠ってしまったら、赤ちゃんに何かあったときに気づけないかもしれない
こんな恐怖を感じるママは少なくありません。
産後すぐは、身体も心も疲れ切っていて、本当は休みたいのに、「母親なのに寝てしまっていいのか」というプレッシャーを感じてしまうこともあります。
「赤ちゃんを守らなきゃ」という責任感が強すぎて、自分が休むことに罪悪感を覚えてしまうのです。
でも、ママが休まなければ、身体も心も持ちません。休むことは、決して悪いことではないですよ。
特に初産のママは、「母親としての責任」を強く感じすぎてしまい、自分を追い詰めてしまうことがあります。
初めての育児で何をすればいいか分からない
初めての赤ちゃんの場合、「泣き声にどう対応すればいいのか」「授乳やおむつ替えのタイミングはいつなのか」と、わからないことだらけですよね。
特に夜中は、周りに誰もいないため、「これで合っているのかな?」と不安になりやすいものです。
「赤ちゃんが泣いている理由がわからない」 「抱っこしても泣き止まない」 「授乳しても、すぐにまた泣き出す」
こんな状況が続くと、「私、ちゃんと育児できているのかな…」と自信を失ってしまうこともあります。
生まれたばかりの赤ちゃんは、泣くことでしか気持ちを伝えられないので、ママが「わからない」と感じるのは当たり前のことなのです。
産後の疲労とホルモンバランスの乱れ
出産は、想像以上に身体に大きなダメージを与えます。
会陰切開の痛み、帝王切開の傷、貧血、骨盤の痛み、後陣痛…。産後の身体は、思っている以上にボロボロです。
さらに、産後はホルモンバランスが急激に変化するため、精神的にも不安定になりやすい時期です。
「涙が止まらない」 「理由もなく不安になる」 「ちょっとしたことでイライラしてしまう」
こうした感情の揺れは、ホルモンの影響で起こるものです。
出産によって、妊娠中に高かったエストロゲンとプロゲステロンが急激に減少し、その影響で気分が不安定になりやすいのです。
「マタニティブルーズ」と呼ばれるこの状態は、産後2〜3日から始まり、1〜2週間ほど続くことが多いと言われています。
「なんだか涙が出てくる」「理由もなく不安」というのは、あなたの性格が弱いわけでも、母親として失格なわけでもありません。
身体の変化によって起こる、自然な反応ですよ。
夜中に一人きりという孤独感
母子同室の夜は、本当に孤独ですよね。
日中は、助産師さんや看護師さんが定期的に様子を見に来てくれたり、夫や家族が面会に来てくれたりしますが、夜中は基本的に一人きり。

何かあったらどうしよう
誰も助けてくれないかもしれない
そんな不安が、孤独感をさらに強くします。
特に、ワンオペ育児になる予定のママは、「退院後もこんな日々が続くのかな…」と、先の見えない不安を感じてしまうこともありますよね。
母子同室の不安を和らげる7つの対処法
母子同室の不安を少しでも和らげるために、今すぐできる対処法をご紹介します。
無理に寝ようとしない
「寝なきゃ」と思えば思うほど、余計に眠れなくなってしまうものです。
眠れなくても、焦らなくて大丈夫。横になっているだけでも、身体は休まります。
目を閉じて、ゆっくり呼吸をするだけでも、リラックス効果があります。
深呼吸を繰り返すことで、副交感神経が優位になり、心が落ち着いてきますよ。
「眠れないのは、赤ちゃんのことが心配だから。それは、ちゃんと母親をしている証拠」
そう思うと、少し気持ちが楽になるかもしれませんね。
また、赤ちゃんが寝ている間に、スマホを見たり、好きな音楽を聴いたり、リラックスできることをするのも良いでしょう。
「眠らなきゃ」というプレッシャーから解放されることで、かえって自然と眠れることもあります。
産後すぐは、身体のリズムも乱れがちです。
「夜だから寝なきゃ」と思わず、「赤ちゃんのリズムに合わせて、寝られるときに寝る」という気持ちでいると、少し楽になりますよ。
赤ちゃんのそばで休む態勢を整える
赤ちゃんの様子が見えると、少し安心できますよね。
ベッドの位置を工夫して、横になったまま赤ちゃんの顔が見えるようにすると、「ちゃんと呼吸しているな」と確認しやすくなります。
また、赤ちゃんのコットをベッドのすぐ横に置いておくと、授乳やおむつ替えのときにも動きやすくなります。
産後の身体は思うように動かないので、できるだけ無理のない態勢で休めるように工夫しましょう。
授乳クッションや枕を使って、楽な姿勢を作ることも大切です。
特に帝王切開の場合は、傷が痛むので、無理な体勢にならないよう注意してくださいね。
「赤ちゃんの顔が見えるだけで、安心できる」というママは多いです。少し角度を変えるだけでも、気持ちが楽になることがありますよ。
ナースコールをすぐ押せる場所に置く
「こんなことで呼んでもいいのかな…」と遠慮してしまうママは多いですが、困ったときは遠慮せずにナースコールを押して大丈夫です。
助産師さんや看護師さんは、ママと赤ちゃんをサポートするプロです。
「赤ちゃんが泣き止まない」 「授乳がうまくいかない」 「不安で眠れない」 「赤ちゃんの呼吸が心配」
どんな小さなことでも、相談していいですよ。
ナースコールをすぐに押せる場所に置いておくと、「何かあったらすぐに呼べる」という安心感が生まれます。
実際に、「ナースコールを押したら、優しく対応してもらえて、気持ちが楽になった」という先輩ママの声も多いです。
産院のスタッフは、毎日たくさんのママと赤ちゃんを見ているので、「こんなこと聞いたら迷惑かも…」なんて思わなくて大丈夫。
むしろ、不安を伝えることで、より適切なサポートを受けられますよ。
赤ちゃんの呼吸を確認する方法を知っておく
赤ちゃんの呼吸を確認する方法を知っておくと、不安が少し和らぎます。
赤ちゃんの呼吸を確認する方法
- お腹が上下に動いているかを見る
- 背中に軽く手を当てて、呼吸を感じる
- 鼻の近くに手をかざして、息を感じる
赤ちゃんの呼吸は、大人よりも浅く、早いのが特徴です。
1分間に40〜60回ほど呼吸をしているので、「あれ?呼吸が浅い?」と感じても、多くの場合は正常です。
また、新生児は「周期性呼吸」といって、呼吸のリズムが不規則になることがあります。
数秒間呼吸が止まったように見えても、その後すぐに呼吸を再開するのが一般的です。
もし心配な場合は、助産師さんや看護師さんに確認してもらいましょう。
「これは正常な呼吸ですよ」と教えてもらえるだけでも、安心できますよね。
何度確認しても、不安になるのは当然のことなので、遠慮せずに聞いてみてください。
短時間でも仮眠をとる
「赤ちゃんが寝たら、自分も一緒に寝る」
これが、産後ママの鉄則です。
「今のうちに、あれをやっておこう」と思うかもしれませんが、産後すぐは、とにかく休むことが最優先です。
家事も、メールの返信も、後回しで大丈夫。
赤ちゃんが寝ている間に、少しでも仮眠をとるようにしましょう。
短時間でも、身体を横にするだけで、回復が全然違いますよ。
たとえ10分、15分の仮眠でも、身体の疲労は軽減されます。
睡眠不足が続くと、判断力が鈍り、イライラしやすくなるため、こまめに休むことが大切です。
「赤ちゃんが寝ている間に、洗濯物をたたまなきゃ」「お礼のメールを返さなきゃ」と思うかもしれませんが、それは退院してからでも十分間に合います。
今は、とにかく身体を休めることを優先してくださいね。
助産師さんや看護師さんに不安を話す
不安な気持ちを一人で抱え込まず、助産師さんや看護師さんに話してみましょう。
「寝るのが怖い」「不安で眠れない」と正直に伝えることで、プロの視点からアドバイスをもらえたり、「それは普通のことですよ」と安心させてもらえたりします。
また、話すだけでも、気持ちが楽になることがありますよね。
産院のスタッフは、これまで何人ものママを見てきているので、あなたの不安を理解してくれます。
「こんなこと言ったら、ダメな母親だと思われるかな…」と心配する必要はありません。
むしろ、不安を伝えることで、より適切なサポートを受けられるのです。
「実は私も、最初はそうでした」と、助産師さん自身の体験を話してくれることもありますよ。
同じ経験をした人の話を聞くと、「自分だけじゃないんだ」と安心できますよね。
夫や家族に付き添ってもらう(可能であれば)
産院によっては、夜間の付き添いが可能な場合もあります。
夫や家族に付き添ってもらえると、「一人じゃない」という安心感が生まれます。
もし夜間の付き添いが難しい場合でも、面会時間に来てもらうだけでも、気持ちが落ち着きますよね。
「夜中、こんなことがあって大変だった」と話すだけでも、孤独感が和らぎます。
また、退院後の生活についても、今のうちに相談しておくと、安心して家に帰ることができますよ。
夫や家族に、「夜中はこんな風に大変だった」と具体的に伝えることで、退院後の協力を得やすくなります。
「赤ちゃんは3時間おきに起きるから、夜中も大変なんだよ」と伝えておくと、夫も心の準備ができますし、「夜中の授乳を手伝おうか」と言ってくれるかもしれません。
母子同室がどうしても辛いときの選択肢
「母子同室が辛い」「もう限界…」と感じたときは、無理をしないでください。
あなたの身体と心を守ることが、何よりも大切です。
看護師さんに赤ちゃんを預けてもいい

赤ちゃんを預けるなんて、母親失格かも…
そんな風に思う必要はありません。
ママが休むことも、大切な育児の一つです。
疲れ切った状態で赤ちゃんのお世話を続けるよりも、少し休んで、元気になってから赤ちゃんと向き合う方が、赤ちゃんにとってもいいですよ。
「少し休ませてください」と伝えることは、決して恥ずかしいことではありません。
実際に、産院のスタッフは、「辛いときは預けてくださいね」と声をかけてくれることも多いです。
遠慮せず、頼ってください。
「2〜3時間だけでも預けて、ぐっすり眠れたら、気持ちがすごく楽になった」という先輩ママの声もたくさんあります。
休むことで、また赤ちゃんと笑顔で向き合えるなら、それが一番いいですよね。
母子別室に変更できる場合もある
産院によっては、母子同室から母子別室に変更できる場合もあります。
「母子同室が推奨されているから…」と無理をする必要はありません。
自分の体調や精神状態を優先して、「母子別室にしてもらえますか?」と相談してみましょう。
産院のスタッフは、ママの体調を第一に考えてくれますよ。
母子別室にすることで、まとまった睡眠がとれて、体力が回復することもあります。
「母子同室じゃないとダメな母親」なんてことは、絶対にありません。
産院によっては、「日中は母子同室、夜間は母子別室」という選択ができるところもあります。
自分に合った方法を選んで、無理のない範囲で赤ちゃんと過ごすことが大切です。
完全母乳にこだわらない
「完全母乳で育てなきゃ」というプレッシャーを感じているママも多いですが、ミルクを使うことは、決して悪いことではありません。
ミルクを使うと、夜間の授乳の負担が減り、少し長く眠れることもあります。
また、授乳の間隔を調整しやすくなるため、ママの身体も休めやすくなります。
赤ちゃんが健康に育つことが一番大切です。
ミルクも母乳も、どちらも赤ちゃんにとって大切な栄養ですよ。
特に、産後すぐはまだ母乳の出が安定していないことも多く、頻繁な授乳で疲れ果ててしまうこともあります。
ミルクを併用することで、ママの負担が減り、心に余裕が生まれることもありますよ。
「母乳じゃないと、赤ちゃんがかわいそう」と思う必要はありません。
大切なのは、ママが笑顔でいられることです。ママが元気でいることが、赤ちゃんにとって一番の幸せなのですから。
まとめ
母子同室で寝るのが怖いと感じるのは、普通のことです。
「完璧な母親」を目指す必要はありません。
今は辛いかもしれませんが、少しずつ慣れていきます。
一人で抱え込まず、周りに頼りながら、無理のない範囲で過ごしてくださいね。
産後の悩みをまとめていますので、参考にしてください。


