「ママ、今どこ?わかんない…迷子になった…」
小学1年生の息子から、突然かかってきた電話。
声は泣いていて、周りの景色も説明できない。 どこにいるのか、全くわからない。
仕事中だった私は、頭が真っ白になりました。

どうしよう‥。すぐに駆けつけなきゃ‥。
でも、会議中。 すぐには抜け出せない。
心臓がバクバクして、手が震えて、 スマホを握りしめることしかできませんでした。
結局、息子は学校から1km離れた住宅街で、 近所の方に保護されていました。
「友達と寄り道してたら、道がわからなくなった」
ホッとしたのも束の間、 こんな思いが湧いてきました。

まさか、うちの子に限って‥。
集団下校してるから、大丈夫だと思ってたのに。
実は、こうした登下校トラブルは、 決して珍しいことではありません。
警察庁の統計によると、 小学生の歩行者死傷事故は年間2,011件(2019~2023年)。
特に、小学1年生の事故率は、小学6年生の約2.9倍。
さらに、集団登校をしていても、 いじめ・嫌がらせ・迷子は起きています。
「うちの子は大丈夫」
「集団登校してるから安心」
そう思っていたあなたも、 この記事を読み終わる頃には、
「これは、他人事じゃない!」
そう感じているはずです。
今回は、実際に起きた小学生の登下校トラブル6つの事例を、 データとともに詳しくお伝えしますね。
この記事でわかること
【実例】小学生の登下校で起きたトラブル6選

ここからは、実際に起きた登下校トラブルを、6つの事例でご紹介しますね。
「まさか、そんなことが…」
そう思われるかもしれません。
でも、これらはすべて、 実際にどこかの小学生に起きた、現実の出来事なんです。
もしかしたら、あなたのお子さんにも、 明日起こるかもしれない。
そう思いながら、読んでいただけたらと思います。
① 交通事故
【実例】横断歩道での事故
下校中の小学5年生の男の子が、信号機のない横断歩道を渡っていたとき、トラックにひかれてしまったんです。
午後3時40分ごろ。 ちょうど下校のピーク時間でした。
男の子は1人で横断歩道を歩いて渡っていました。
トラックの運転手(65歳)は「進路の遠方を見ていて児童に気がつかなかった」と供述しています。
男の子は心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
現場付近の住民は「道が狭い割に車がよく通る。夕方になると下校の小学生が多いから危ないと思っていた」と話しています。
出典:朝日新聞 – 横断歩道で小学生がトラックにひかれて死亡(2025年12月16日)
Yahoo!ニュース – トラックにひかれ小5男児死亡(2025年12月16日)
小学生の交通事故の件数

でも、うちの子に限っては大丈夫だよね。
ちゃんと、外を歩くときは注意しなさいって言って聞かせてるし。
私も最初はそう思っていました。
でも、データで見ると、小学生が学校帰りに事故に遭う件数はすごく多いんです。
警察庁の統計を見てください。
- 小学生の歩行者死傷事故::年間2,011件(2019〜2023年の5年間平均)
- 小学1年生の事故率は、小学6年生の約2.9倍
- 最も危険な時間帯::16時〜18時(まさに下校時間)
年間2,011件って、ピンときますか?
これ、1日平均で約5.5件なんです。

つまり、今日も日本のどこかで、5人の小学生が事故に遭ってるってこと!?
しかも、小学1年生は小学6年生の約2.9倍も事故に遭いやすい。
それは、低学年の子どもは、まだ危険を判断する力が未熟だからです。
「車が来てるかな?」と確認しても、距離感や速度の判断が難しいんですよね。
「青信号だから大丈夫」と思って飛び出してしまいます。

虫とか、他のことに気を取られていると、すぐ周りが見えなくなったりもするよね。
運転手から見ると、小さな子どもは死角に入りやすいですよね。
だから、事故に繋がりやすいんです。
そして、最も危険なのが16時〜18時の下校時間。
親が一緒にいない、この時間帯こそ、最も注意が必要なんです。
出典:
東京海上日動 – 小学生の交通事故データ
警察庁 – 交通事故統計
② 不審者による声かけ
【実例】下校中の声かけ事案
2025年12月24日、島根県出雲市で、こんな声かけ事案が発生しました。
下校中の小学生が、赤い軽自動車に乗った男から声をかけられたんです。
「学校帰り?お菓子いる?」
男は青色のジャンパーを着ていました。
幸い、児童は逃げて無事でしたが、警察が注意を呼びかけています。
出典:TBS NEWS DIG – 青色ジャンパーの男性が下校中の児童に声をかける事案が発生(2025年12月24日)
【実例】小学生が見知らぬ男から手を握られる事件
2023年4月20日、鹿児島市田上1丁目の路上では、下校中の小学生男児が見知らぬ男から「手をつなごう」と声をかけられました。
男は実際に男児の手を握ってきたんです。
午後2時50分ごろで、こちらも下校の時間帯でした。
出典:TBS NEWS DIG – 見知らぬ男から「手をつなごう」小学生男児への声かけ事案(2023年4月22日)
小学生を狙った声掛け事案が起きている件数
千葉県警のデータによると、令和6年中に13歳未満の子どもを対象とした不審者情報は約1,100件です。

1年でそんなに!?
正直、実際に不審者と遭遇したことがないから、実感がないな。
埼玉県警のデータでは、令和5年の声かけ事案のうち、下校途中が全体の約65%を占めています。
つまり、登下校中、特に下校時が最も狙われやすいんです。
しかも、子どもが単独で歩いているときが圧倒的に多いんですよね。

うちの子には友達と帰るように注意してるけど、家が一緒なわけじゃないから、途中からどうしても一人になっちゃうんだよね‥。
不審者は、子どもが1人になる瞬間を狙っているんですよ。
よく使われる手口
とくに小学1〜3年生は、まだ判断力が未熟ですよね。
「知らない人についていってはいけない」って頭では分かっていても、優しそうに話しかけられたり、困っているふりをされると、つい信じてしまうことがあるんです。
出典:
千葉県警 – 子供を犯罪から守りましょう!不審者情報の分析結果
SASENAI – 元刑事ママが教える!子どもを守る「声かけ」撃退術
③ いじめ・嫌がらせ

【実例】小学1年生のいじめ
2024年4月、大阪府の小学校で、こんな事件が起きました。
小学1年生の男の子が、下校中に同級生の男児からランドセルや水筒などを無理やり持たされるいじめを受けていたんです。
男の子は何度も「嫌だ」と言っていました。
でも、それでもやらされ続けていたんですね。
そして、親は全く気づいていませんでした。
それは、いじめが起きていたのは、「親の目が届かない登下校中」だったからです。
学校でも家でもない、誰も見ていない時間に、いじめは起きていたんです。
出典:MBS NEWS – 小1でいじめ被害…下校中にランドセルや水筒を無理やり持たされる(2024年4月24日)
小学生のいじめの件数
文部科学省の最新調査(令和5年度)によると、小・中・高等学校及び特別支援学校におけるいじめの認知件数は約73万件。
そのうち、小学校だけで約55万件も発生しているんです。
1日あたりに換算すると、約1,500件。
つまり、今日も日本のどこかで、1,500人以上の小学生がいじめに遭っているんですよ。
もう、他人事じゃないですよね。
登下校中のいじめは見えにくい
学校にいる間は先生の目がありますよね。
そして、家にいる間は親の目があります。
でも、登下校中は誰の目もないんです。
だから、いじめっ子にとっては「やりやすい時間」なんですよ。
しかも、集団登校だからといって安心できません。
集団の中でも、立場の弱い子が狙われることがあるんです。

もし、自分が知らないところで子どもがいじめられてたらって考えると‥。
ほんと許せない。
実際に報告されているいじめの例
こうしたことが、毎日繰り返されるんです。
でも、子どもは親に言えないんですよね。
「心配かけたくない」
「言ったら仕返しされる」
「自分が我慢すればいい」
そう思ってしまうんです。
そして気づいたときには、子どもは学校に行けなくなっていたり、危険な道を1人で歩いていたりするんです。
出典:
文部科学省 – 令和5年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」文部科学省 – 令和5年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
④ 迷子・寄り道で帰宅が遅れる
【実例】行方不明の女児を発見
2022年9月、山形県天童市でのことです。
下校中の小学生2人が、捜索願が出されていた小さな女の子を発見しました。
女の子は1人で道に迷っていたんです。
小学生2人は「大丈夫?」と声をかけ、女の子を保護。
すぐに警察に連絡して、無事に家族のもとに届けました。
この2人には後日、警察から感謝状が贈られています。
出典: TBS NEWS DIG – 行方不明の女児…発見した小学生2人のとっさの判断
【実例】小学1年生が迷子
2025年5月、千葉県八千代市でも似たような出来事がありました。
下校中の小学4年生2人が、道に迷って泣いている小学1年生の女の子を見つけたんです。
「道に迷ってるの?」「うん」
2人はすぐに「助けなきゃ!」と行動を起こし、女の子を安全に保護しました。
出典: 千葉日報 – 迷子の小学1年生 声かけて守った小4の2人に感謝状
迷子になる子どもの件数
警察庁の統計によると、9歳以下の行方不明者は年間1,000人以上。
令和5年だけで、1,115人の子どもが行方不明になっているんです。
これは1日あたり約3人の計算になります。

さっきの事例は無事に保護されたからいいけど、行方不明のまま‥なんてこともあるんだろうな。考えたくないけど‥。
出典:
警察庁 – 令和5年における行方不明者の状況
NEWS Postseven – 年間1000人超の子供が行方不明に
迷子になる理由
小学校低学年の子どもは、まだ方向感覚が未発達です。
- 「友達と公園で遊んでいたら、帰り道が分からなくなった」
- 「いつもと違う道を通ったら、迷ってしまった」
- 「虫を追いかけていたら、知らない場所に来ていた」
- 「工事で通れなくて、どう帰ればいいか分からなくなった」
こんな理由で、簡単に迷子になってしまうんです。
特に下校時間の夕方は、日が暮れるのも早く、子どもは不安でいっぱいになります。
でも、携帯電話を持っていない低学年の子どもは、親に連絡することもできませんよね。
親は子どもがどこにいるのか、無事なのか、まったく分からないまま…心配で生きた心地がしないんです。

私も「まだ小学生だし」ってスマホを持たせてない。
連絡が取れないって、本当に怖いことだよね。
⑤ 登下校中の転倒事故

【実例】転倒で水筒が腹部に直撃
2021年、愛知県でのことです。
小学1年生の男の子(7歳)が、登校中に走って転倒しました。
その時、肩から斜め掛けしていた水筒が腹部に強くぶつかったんです。
男の子はその後、学校で授業を受けていましたが、帰宅後に体調が急変。
午後7時過ぎに容体が悪くなり、自宅から救急搬送されましたが、翌朝、すい臓損傷により死亡が確認されました。
出典:読売新聞 – 走って登校中に転倒した7歳男児 肩がけの水筒ですい臓損傷
登下校中の転倒は、命に関わることも
子どもは急いでいるときや、友達とふざけているときに、走ったり転んだりすることがよくあります。
でも、そのときに持っているものが凶器になってしまうことがあるんです。
特に危険なのが、肩掛け水筒です。
転倒したときに水筒が腹部に当たると、内臓を損傷してしまう危険性がありますよ。
医療関係者は、「水筒による内臓損傷事故は相次いでいる」と注意を呼びかけています。

熱中症にならないように持たせてるのに、それが凶器になる危険性があるなんて‥。
特に怖いのは、外見では分からないことです。
擦り傷や打撲なら目で見て分かりますが、内臓損傷は外から見えませんよね。
子ども自身も「ちょっと痛いけど大丈夫」と思って、そのまま学校に行ってしまうこともあります。
でも、時間が経ってから急変することがあるんです。
⑥ 不審者に追いかけられる
【実例】刃物を持った男に追いかけられる
2022年5月11日、宮城県名取市でのことです。
夕方、小学生の女の子が帰宅中、刃物のようなものを持った男に追いかけられました。
女の子は必死で逃げて、無事に逃げ切ることができましたが、とても怖い思いをしたんです。
この事件を受けて、近くの小学校では翌朝、職員らが通学路の見守りを強化しました。
出典:KHB東日本放送 – 小学生女児が刃物のようなものを持った男に追いかけられる
【実例】男ににらまれ追いかけられる
2023年7月12日、鹿児島県南種子町でも似たような事件が起きました。
午前7時30分ごろ、小学生の女の子が複数で登校中、男からすれ違い時ににらまれた後、追いかけられたんです。
小学生たちはその場から逃げて、無事でした。
出典: TBS NEWS DIG – 小学生女児が男ににらまれ追いかけられる
【実例】女児が追いかけられ、行方不明
2018年、新潟市では、さらに深刻な事件が起きています。
小学2年生の女の子が、事件当日の朝に「追いかけられた」と同級生に話していました。
その日の下校時、女の子は行方不明になり、後に遺体で発見されました。
出典: 日刊スポーツ – 事件当日の朝に「追いかけられた」新潟小2女児殺害
「追いかけられる」は、もっと深刻な事件の前触れ
不審者に追いかけられるというのは、単なる声かけよりもはるかに危険です。
相手は明確に子どもを狙って、行動を起こしているからです。
もし子どもが追いかけられて、必死で逃げて帰ってきたとしても、親がそれを知るのは子どもが自分で話したときだけです。
でも、低学年の子どもは怖い経験をすると、言葉でうまく説明できないことがありますよね。
「なんか怖かった」
「変な人がいた」
こんな曖昧な言葉でしか表現できず、親も具体的に何があったのか把握できないまま…。
そして、次の日も同じ道を通って登下校することになるんです。

忙しかったらつい、子どもの話を大したことないと思って流してしまうことがあるけど、真剣に聞いてあげなきゃダメだね。
6つのトラブルまとめ

ここまで、6つの実例をご紹介しました。
改めて、振り返ってみましょう。
| トラブル | 危険度 | 発生頻度 | 親の気づきやすさ |
|---|---|---|---|
| ① 交通事故 | ★★★★★ | 年間2,011件 | △(事後) |
| ② 不審者の声かけ | ★★★★★ | 年間約1,100件 | △(事後) |
| ③ いじめ・嫌がらせ | ★★★★☆ | 年間約73万件 | ×(隠す) |
| ④ 迷子・道に迷う | ★★★☆☆ | 年間1,000人以上 | △(遅刻で気づく) |
| ⑤ 転倒事故(水筒) | ★★★★★ | 相次いでいる | △(事後) |
| ⑥ 不審者に追いかけられる | ★★★★★ | 発生中 | △(事後・子どもが話せば) |
どれも、「親が見守れない時間」に起きています。
そして、ほとんどが「事後」にしか気づけないんです。
「もっと早く気づいていれば…」
「何かできたんじゃないか…」
そう後悔する前に、できることがあるはずですよね。
まとめ: 小学生の登下校トラブルは「親が見守れない時間」に起きている
ここまで、実際に起きた6つの登下校トラブルをご紹介しました。
交通事故、不審者の声かけ、いじめ、迷子、転倒事故、追いかけられる事件…。
これらすべてに、共通していることがあります。
それは、「親が見守れない時間」に起きているということ。
そして、親が気づくのは「いつも事後」なんです。
集団登校をしていても、友達と一緒でも、必ず「一人になる瞬間」がありますよね。
その瞬間に、トラブルは起きるんです。
でも、こう思いませんか?
「じゃあ、一体いつになったら一人で安心して登下校させられるの?」
その答えを、次の記事で詳しくお伝えしますね。


