
ベッドインベッドで死亡事故が起きているって本当?
ベビーベッドとどっちが安全なの?
こんな不安を抱えていませんか?
結論から言うと、ベッドインベッドでの死亡事故は実際に発生しています。
ベッドインベッドは、添い寝ができて便利な一方で、寝返りによる転覆や、ベッドの端での転落など、リスクがゼロではないことも事実です。
実際、小児科医も「ベッドインベッドは窒息の原因になる」と警告していますよ。
でも、「スペースがないからベビーベッドは置けない」「夜泣き対応で添い寝したい」というワンオペママの気持ちもよく分かります。
この記事では、以下の内容を詳しく解説しています。
同じく赤ちゃんの寝具として人気のネオママイズムも、ずり落ちや寝返り事故のリスクが指摘されています。
安全に使うための対策をまとめていますので、あわせてチェックしてみてくださいね。
ベッドインベッドで死亡事故は本当?
結論から言うと、ベッドインベッドでの死亡事故は本当に起きています。
日本では2025年5月に1件、米国では2019〜2020年の2年間で10件の死亡事故が報告されていますよ。
ここでは、実際にどのような事故が起きたのか、詳しく見ていきます。
日本での死亡事故(2025年5月)
2025年5月、生後5ヶ月の赤ちゃんがベッドインベッドを使用中に窒息死する事故が発生しました。
事故の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発生時期 | 2025年5月 |
| 赤ちゃんの月齢 | 生後5ヶ月 |
| 体重・身長 | 約8kg、65cm |
| 事故の結果 | 窒息死 |
保護者が赤ちゃんをベッドインベッドに寝かせていたところ、赤ちゃんが寝返りを打ち、ベッドインベッドごと横転してしまいました。
その結果、赤ちゃんの顔が寝具に埋もれて窒息してしまったのです。
保護者が短時間目を離していた間に事故は発生しました。
発見時、赤ちゃんはうつ伏せの状態でベッドインベッドの縁に顔が埋もれており、すでに呼吸が停止。
すぐに救急搬送されましたが、残念ながら蘇生することはできませんでした。
使用していた環境
- 柔らかい素材の縁(フレーム)があるタイプのベッドインベッド
- 大人用ベッドの上で使用
- ベッドの端寄りに置いていた可能性
この事故を受けて、日本小児科学会は「Injury Alert No.147」として、全国の医療機関や保護者に向けて注意喚起を発表しました。
参考:読売新聞
米国での死亡事故(2019〜2020年)
米国では、日本よりも多くの事故が報告されています。
2019年から2020年の2年間で、ベッドインベッドに関連する事故が合計71件報告され、そのうち10件が死亡事故でした。
事故の全体像
| 項目 | 件数 |
|---|---|
| 報告期間 | 2019〜2020年(2年間) |
| 総事故件数 | 71件 |
| 死亡事故 | 10件 |
死亡事故の原因内訳
- 窒息による死亡:3件
- 転落による死亡:数件
- ベッドと壁の隙間に挟まれた:数件
- その他の原因:数件
【事例①】窒息事故(生後3ヶ月)
生後3ヶ月の赤ちゃんが、ベッドインベッドを使用中に窒息死した事例です。
保護者は赤ちゃんをベッドインベッドに寝かせた後、約30分間別の部屋にいました。
その間に赤ちゃんが動き、ベッドインベッドの柔らかい縁に顔が埋もれてしまったそうです。
保護者が戻ってきた時には、赤ちゃんは横向きの状態で、顔がベッドインベッドの縁に押し付けられており、すでに意識がありませんでした。
救急搬送されましたが、残念ながら死亡が確認されました。
【事例②】転落事故(生後4ヶ月)
生後4ヶ月の赤ちゃんが、ベッドの端に置いたベッドインベッドから転落した事例です。
保護者が大人用ベッドの端にベッドインベッドを置いていたところ、赤ちゃんが動いてベッドインベッドごと床に転落してしまいました。
赤ちゃんは頭部を強打し、その後死亡しました。
ベッドインベッドの端が大人用ベッドの端に近すぎたことが、事故の原因とされています。
【事例③】挟まれ事故(生後6ヶ月)
生後6ヶ月の赤ちゃんが、ベッドインベッドとベッドの壁の隙間に挟まれて窒息した事例です。
赤ちゃんが寝返りで移動し、ベッドインベッドとベッドの壁の間にできた隙間に入り込んでしまいました。
隙間に挟まれた状態で身動きが取れなくなり、窒息してしまったのです。
保護者が発見した時には、すでに呼吸が停止していました。
小児科医が警告するベッドインベッドの危険性3つ
前の章で実際に起きた死亡事故を見てきましたが、なぜこのような事故が起きてしまうのでしょうか?
ここでは、小児科医が指摘するベッドインベッドの危険性を3つに分けて解説しますね。
危険性① 寝返りでベッドインベッドが転覆し、窒息する
生後4〜6ヶ月頃になると、赤ちゃんは寝返りができるようになりますよね。
この時期が、ベッドインベッドを使う上で最も危険な時期です。
赤ちゃんが寝返りを打つと、ベッドインベッド全体が傾いたり、横転したりすることがあります。
その結果、赤ちゃんの顔が柔らかい縁や寝具に埋もれて、窒息してしまうのです。
特に、ベッドインベッドは柔らかい素材でできているため、赤ちゃんの顔が埋もれると呼吸ができなくなります。
新生児や首がすわっていない赤ちゃんは、自分で顔を動かして呼吸を確保することができないため、非常に危険ですよ。
小児科医の見解
緑園こどもクリニックの山中龍宏医師は、「ベッドインベッドは添い寝用に作られたものですが、逆に窒息の原因になってしまっている」と警告しています。
危険性② 段差のある場所で使うと転落する
ベッドインベッドを大人用ベッドの上で使う場合、特に注意が必要です。
大人用ベッドの端にベッドインベッドを置いていると、赤ちゃんが動いた際にベッドインベッドごと床に転落してしまう危険性があります。
米国の事例でも、ベッドの端に置いていたことが原因で転落し、死亡した赤ちゃんがいました。
また、ベッドインベッドとベッドの間、またはベッドと壁の間に隙間ができると、赤ちゃんがその隙間に挟まれて窒息する危険性もありますよ。
小児科医の見解
聖隷三方原病院の荻田薫医師は、「ベッドインベッドの利用が拡大するにつれて、事故のリスクも増えている。
段差のある場所での使用は絶対に避けるべきだ」と述べています。
NG な場所
安全な場所
危険性③ SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクが高まる
日本小児科学会は、「乳児の睡眠時に枕やクッション、柔らかい寝具を使用すると、SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクが高まる」と警告しています。
SIDSは、健康に見えた赤ちゃんが睡眠中に突然死亡する病気で、原因はまだ完全には解明されていません。
しかし、うつ伏せ寝や柔らかい寝具がリスク要因の一つとされています。
ベッドインベッドは柔らかい素材でできているため、赤ちゃんがうつ伏せになった場合、顔が埋もれて呼吸が妨げられる可能性があります。
これがSIDSのリスクを高める要因になると考えられているのです。
日本小児科学会のガイドライン
「乳児は硬めのベッドまたは布団の上で、仰向けに寝かせることが推奨されます。
枕、クッション、毛布などの柔らかいものは、窒息やSIDSのリスクを高めるため、避けるべきです。」
ベッドインベッドの安全な使い方については、こちらの記事で解説しています。
ベビーベッドとベッドインベッドはどっちが安全?
ここまで、ベッドインベッドの死亡事故や危険性について見てきました。
では、ベビーベッドとベッドインベッドでは、どちらが安全なのでしょうか?
ここでは、安全性を中心に、両者を徹底的に比較しますね。
安全性の総合比較表
| 項目 | ベビーベッド | ベッドインベッド |
|---|---|---|
| 転覆リスク | ほぼなし | あり(寝返り時) |
| 転落リスク | 柵があるため低い | 段差のある場所で高い |
| 窒息リスク | 低い(硬い寝具) | 高い(柔らかい素材) |
| SIDSリスク | 低い | やや高い(柔らかい寝具) |
| 使用期間 | 0〜24ヶ月 | 0〜18ヶ月(寝返り後は危険) |
| 小児科医の推奨 | ◎ 推奨 | △ 注意が必要 |
転覆・窒息リスクの違い
ベビーベッド
ベビーベッドは硬めのマットレスの上に赤ちゃんを寝かせるため、寝返りを打っても転覆することはありません。
また、硬い寝具なので、顔が埋もれて窒息する心配もほとんどありません。
ベッドインベッド
ベッドインベッドは柔らかい素材でできているため、寝返りを打つと全体が傾いたり、横転したりする危険性があります。
赤ちゃんの顔が柔らかい縁に埋もれると、呼吸ができなくなり、窒息してしまいます。
結論:転覆・窒息リスクは、ベビーベッドの方が圧倒的に低い。
転落リスクの違い
ベビーベッド
ベビーベッドには高さのある柵が付いているため、赤ちゃんが勝手に転落する心配はほとんどありません。
柵をしっかり上げておけば、寝返りや寝相が悪くても安心です。
ベッドインベッド
ベッドインベッドは大人用ベッドの上で使うことが多いため、ベッドの端に置いていると転落の危険性があります。
また、ベッドとベッドインベッドの間に隙間ができると、赤ちゃんがその隙間に挟まれて窒息する危険性もあります。
結論:転落リスクは、ベビーベッドの方が圧倒的に低い。
SIDS(乳幼児突然死症候群)リスクの違い
日本小児科学会は、「乳児は硬めのベッドまたは布団の上で、仰向けに寝かせることが推奨される」としています。
ベビーベッド
ベビーベッドは硬めのマットレスを使用するため、SIDSのリスクを低く抑えることができます。
ベッドインベッド
ベッドインベッドは柔らかい素材でできているため、うつ伏せになった場合に顔が埋もれやすく、SIDSのリスクが高まると考えられています。
結論:SIDSリスクは、ベビーベッドの方が低い。
使用期間の違い
ベビーベッド
新生児から24ヶ月頃(2歳頃)まで長く使えます。
つかまり立ちができるようになったら柵の高さを調整すれば、安全に使い続けることができます。
ベッドインベッド
新生児から18ヶ月頃までが対象ですが、実際には寝返りが始まる生後4〜6ヶ月頃には使用を中止すべきだと小児科医は警告しています。
つまり、実質的に安全に使える期間は約4〜6ヶ月程度です。
結論:使用期間は、ベビーベッドの方が圧倒的に長い。
小児科医の推奨は?
ベビーベッド:◎ 推奨
日本小児科学会や米国小児科学会は、赤ちゃんの睡眠には硬めのベビーベッドまたは布団を推奨しています。
ベッドインベッド:△ 注意が必要
小児科医は「正しく使えばリスクは減らせるが、寝返りが始まったら使用を中止すべき」と警告しています。
結局どっちを選ぶべき?
安全性を最優先するなら、ベビーベッド一択です。
ただし、「スペースがない」「添い寝したい」「夜泣き対応で近くにいたい」という理由でベッドインベッドを選ぶ方もいるでしょう。
もしベッドインベッドを使う場合は、以下の点を必ず守ってくださいね。
まとめ:ベッドインベッドで死亡事故は本当だった
ベッドインベッドで死亡事故は本当に起きています。
日本で1件、米国で10件の死亡事故が報告されており、小児科医も危険性を警告しています。
安全性を比較すると、ベビーベッドの方が圧倒的に安全です。
ワンオペ育児で少しでも楽になりたい気持ち、よく分かります。
でも、赤ちゃんの安全は何よりも大切ですよね。
ベッドインベッドを使う時は、きちんと対策をして安全に使うようにしましょう。
具体的な安全対策については、こちらの記事をご覧ください。
同じく赤ちゃんの寝具として人気のユニースリープ(ベビー枕)も、窒息リスクが指摘されています。
もし、使おうか悩んでいる方はこちらの記事を参考にしてくださいね。



